皆さんは「おんぶもっこ」って知ってますか?
おんぶもっことは
熊本発の昔ながらのおんぶ紐
熊本県の天草地方で、昔から使われてきたおんぶ紐が「おんぶもっこ」です。
エルゴやベビービョルンなど今はたくさんの種類の抱っこ紐が発売されていて抱っこが主流になっていますが、昔はみんなおんぶで子どもを背負って家事をしていました。
おんぶもっこ発祥の地天草の牛深は、古くから漁業が盛んな町です。和食のだしに欠かせない、雑節(さば節やいわし節など、かつお節以外の節のことを指します)の名産地で、生産高は日本一です。
昔は女性が子どもをおんぶもっこで背負ったまま、磯へ出ていたそうです。
た、逞しいですね…!
おんぶもっこ、昔は皆それぞれの家庭で手作りでした。冬用のもっこには綿をたっぷり入れて暖かくしたり。
その辺りは手作りならではの良さですね。
今は素敵な生地を使った現代に合うスタイリッシュなデザインのものがたくさん販売されています。
NHKの番組「あさイチ」でも取り上げられたり、熊本の大震災の時に被災者のお母さんたちに無料で配られて、その便利さが話題になりました。
おんぶもっこの魅力はどこにあるのでしょうか。
おんぶもっこは魅力がたくさん!
魅力その1.高い位置で背負えて、子どもも楽しい!
他の抱っこ紐などにない点として、まず子どもをかなり高い位置で背負えるという魅力があります。
その分体感として軽く感じるので、長く背負っていても疲れません。腰痛持ちの方にもオススメです!
また、子どもが前をしっかり見ることが出来るので、背負っている人と同じ目線で楽しむ事が出来ます。
高い位置で背負う事で、子どもとの距離も近いので、後ろを振り返ればほっぺが触れる、そんな幸せな距離感でお散歩したりお料理したり出来ます。
魅力その2.素材は布のみで金具などもなし!軽量!
よくある抱っこ紐のような、金具やバックルなどはありません。
抱っこやおんぶでねんねした子どもを、そーっとそのまま下ろせば敷物のようにしてそのまま寝かせられますし、バックルを外すカチッという音などで子どもが起きることもありません。
また、布だけで出来ているのでとても軽く、クルクルっと丸めればコンパクトになるので、荷物にもなりません。
うちにあるおんぶもっこの重さを測ってみたところ、434gでした。軽いですよね!また横幅が大体30cm程でした。
ベビーカーの下にクルクルっと丸めて入れておけば、いざという時にすぐおんぶ、抱っこすることができますね。
ちなみにエルゴの抱っこ紐が730〜790g、ベビービョルンの抱っこ紐は約1kgのようです。
子どもの荷物って多くなりがちなので、少しでも荷物を減らしたい方にもオススメです。
魅力その3.おんぶ、抱っこ以外にも様々な使い方が出来る!
- おんぶ
- 抱っこ(前抱っこも出来ます)
- 授乳ケープ
- チェアベルト
- 敷き物
- 掛け布団
私が現在進行で使っているおんぶもっこの使い方はこんな感じです。
おんぶと抱っこがメインですが、なんせ布だけでできているので工夫次第でどんな使い方だってできます。
2016年の熊本の震災の時には無料で貸し出され大変役に立ったそうです。
おんぶすれば両手が空いて作業もできますし、おんぶもっこは赤ちゃんと密着しておんぶすることが出来るので、赤ちゃんもおんぶする人も安心感を得ることができます。
また、授乳ケープとして使ったり、紐をうまく結んでちょっとした仕切りのようにも使えそうです。
生地にある程度の厚みがあるので、災害のような急な事態に防空頭巾として使うこともできます。
天草の伝統おんぶひも「もっこ」世界へ 熊本地震後に知名度上昇 普及団体“伝道師”約150人を認定(産経ニュース)
魅力その4.お洗濯楽々!乾くのも早い!
赤ちゃんがナメナメ…気がつけばよだれでビッチョビチョ…でもおんぶもっこならお洗濯が楽ちんです!
布だけなので洗うのも普通に洗濯機に放り込んで洗うだけです。
乾くのも早いので、いつでも清潔に使うことができます。
最近では夏用のメッシュ素材のおんぶもっこも出ているようですね。
こちらだとさらに乾くのが早そう…!
でも、おんぶするの難しそう…使い方は?
大丈夫です!
最初はちょっと難しいかもしれませんが、慣れると20秒ぐらいでサクッとおんぶできます。
おんぶのやり方は下記の通りです。
特に最初難しいと感じるのは、③の赤ちゃんを背中に乗せる、④の紐を両肩に乗せるところでしょうか。
ですが、最初に紐を赤ちゃんの前でしっかり隙間がないように持てば、背中に回す時に落ちることはないです。
私も1人目、2人目とずっとおんぶもっこを使っていますが、一度も赤ちゃんが落ちたりすることはありません!
おんぶもっこでおんぶをする方法の動画もありますので、ぜひ見てみてください。
おんぶもっこのデメリットはある?
個人的にはデメリットはない!と思っているのですが、客観的にみて、ココがハードルになるかな…?と思うところをまとめてみました。
デメリットその1.つけるときに紐が地面に付く
おんぶもっこは紐が長いので、どうしても装着する時に紐が地面についてしまいます。
室内ならいいのですが、外でおんぶしたいときに紐が地面について汚れてしまうことがあります。
例えばお父さんお母さんがいるならば、1人に手伝ってもらって紐を持っててもらったりできますが、1人で付ける場合は少し気を遣います。
私は、地面に紐がつかないように、ベンチやベビーカーに紐の端を置いたりしてつけることが多いです。
デメリットその2.首カックンが防げない
頭を支える部分がないので、子どもが寝てしまうと、首が後ろにカックンとなってしまいます。
こればっかりはどうしようもないですね。
ただ、顔が近い分子どもが寝たのもわかりやすいので、寝たら少し前かがみになればカックンしていたのが元に戻ります。
その状態で、あまり後ろに反らなければ、おんぶしている人にペタッとくっついた状態を保てると思います。
デメリットその3.使っている人が少ないから目立つ
私はおんぶもっこ大好きなんですが、周りで使っている人を正直見たことはありません。
地域の保健センターや子ども館に行った時でも、保健士さんなどに「それどうなってるんですか!すごいですね〜初めて見ました!!」と言われます。
これはデメリットに感じるかどうかは人それぞれですが…
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私、すごい腰痛持ちなんですが、おんぶもっこは高い位置で背負えて、子どもと密着しておんぶすることができるので、長時間背負っての買い物やお散歩などにも出かけられます。
もっともっと広まればいいのにな〜、と思ったのが、この記事を書くきっかけになっています。
たくさんの人がおんぶもっこの存在を知って、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです!
今日も家事に育児に、一日頑張りましょうね!
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